翌朝目覚めると、あたしはまた高校生の体に戻っていた。
「よし!今日こそなっちゃんに!」
気合いを入れて学校へ向かったが、一時間後、
あたしはまた、ふわりふわりと宙を漂っていた。
どうやら、なっちゃんにあの事を伝えようとすると駄目らしい。
つまりは、過去を変えようとすることが、タブーだということなのだろうか。
でも、あたしはなんとかしたかった。
だって、このままでは、なっちゃんが
無実の罪で停学になってしまう。
あたしは何がなんでも、この過去を変えてやろうと必死だった。
あたしは、期待してた。
この過去を変えられれば、
そしたら、
もしかしたら、
【あの過去】も変えられるんじゃないかって…