それから数分、歩くと指定された倉庫に着いたが、見た目は倉庫というよりも大規模なプレハブみたいだ。

すると、地鳴りを奏でながらシャッターが上がった。入れ、という意味だろうと理解した。

俺がシャッターを潜ると倉庫の中は少し薄暗く、窓ガラスから光が漏れているだけだった。

すると、後ろのシャッターが閉まり始めた、俺を逃がさないためだろう。

相手には申し訳ないが俺は逃げるつもりは無い。

俺の周りを囲む様にスーツを着た数人の男性が俺との一定の距離を保つ様に囲んでいる。

乾いた音を奏でながら俺の周りを囲む男性の後ろから女性が姿を現した、どうやらヒールの音だったらしい、嫌なぐらい真っ赤なヒールだ。

俺はその女性の顔を見て、俺は感心したように驚いた。

「ほほぅ、あんたが黒幕かい??」

すると、赤いヒールの女性はニヒルな笑顔で答えた。

「私が??私はただある人に雇われただけよ」

赤いヒールの女性のニヒルな笑顔が怪しくて少し色っぽい雰囲気を醸し出していた。