私たちの出会いはごく普通で運命なんて感じないものだったね。高校1年の春。まだ着なれない制服を纏った生徒たちが緊張した面持ちで校舎にやってくる。私もその中の一人だった。中学からさほど離れていない普通レベルの公立高校にギリギリで受かり無事に入学式を迎えることができたのだ。その高校に入りたかった理由はただ一つだった。制服もまぁまぁ可愛いほうだし綺麗な校舎だというのも理由に含まれるのかもしれないけどそれよりもっと大きな理由があったのだ。
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