俺はペースをあげた

体は燃えるように熱を持っている

力を振り絞って…
…フィニッシュ











ピッ

マネージャーの
丹野 佳純が
ストップウォッチを止めた

「奏太、また最後あげたね、あんたはいっつもラストスパートに賭けるんやから」

そんなことを言われた



それは俺の作戦でもあったけど
監督に注意される点でもあった




「だってよぅ…俺ペース配分とか…出来んし…」
俺はまだ少し呼吸が荒かった


佳純は
ぶきっちょやな
とクスクス笑いよった