「で、最近フユなんで学校休んでるわけ?用事か何か、か?」



ナツの言葉が‥収まりかけたうちの心をまた熱くする。



『そ、それは…』

…言えない。

言ったら、きっと‥




胸のあたりがだんだん苦しくなってくる。言ったら、みんなフユを
軽蔑するだろうな‥


それだけは避けたかった。



‥ちゃんとしたフユを知っててほしいから。



「アキ、一人で抱えこまないでよ。あたし達に話して、ね?」


ハルの言葉で心が少しずつ溶けてくる。



言ってもいいのか、な‥。


そう思うと軽くなった。




『フユ‥居なくなるんだ』