見てたくない・・・



その一心で私は視線をそらす



・・・・・・



・・・



今日も、また夜遅くまで満里さんが泰我の部屋にいた



ベアリングを握りしめた



お揃いのペアリングをネックレスにして泰我と私、お互いがしてる



そのことだけが、心の支え



繋がっているってわかるから・・・



今日も泰我に話せずに眠らなくちゃいけないのかな・・・



泰我の部屋の近くの廊下の角に座り込んで、満里さんが出てくのを待つ



泰我・・・



コツ・・・



後ろから聞こえる足音に肩を震わせた



「・・・秀様・・・」



「衣千花?いいかな?」



苦笑いをして秀様が、私の腕を掴んだ



いや・・・



そう思っても逆らうなんてできなくて、そのまま連れていかれる