「キミの父さん、いや叔父さんに直してもらったんだ」

ステルスは無邪気にニッコリする

叔父が父だったってことは、この前ステルスからはじめて聞いた話だった

「そうか、あの時……」

叔父は、ステルスに自分のとこに来るように言ったんだっけ

「キミには誘惑できないようにプロテクトもかけられたから、安心していいよ」

ステルスは恋愛用のヒューマノドで、聴覚や嗅覚からホルモンに作用する誘惑ができる

――前よりドキドキしてこないのはそのせいか……

そういえば、前に感じたもっと深い声や、いい香りが今日はない

ワタシはステルスの顔を改めて見るが、でもそんな誘惑じゃなくても、近くにいると好きになりそうで困る