病院を抜け出したのはまだ朝早くだった

ワタシとステルスはビジネス街の駅まで行った

コーヒーショップが開くのを待ってそこで外を眺める

「こんなに人がいっぱいいるのに、
 ほとんどヒューマノイドだっていうの?」

「そう。
 もう僕にも区別つかないけどね。
 ナイだったらわかるんんだろう」

「ナイな力ってそんなにスゴいの?」

「ヤツの力はデディメンジョン、脱次元って呼ばれてる。
 物質とか空間は分子、原子レベルではスカスカだろ」

「???」

「その隙間からヤツは外に出られる。
 この次元の外に立てる唯一の存在なんだ。
 外側からこの空間を壊すことができるって言われてるんだ」