12月31日
PM 1:15
ステーキのステキ店内
カランコロンカラン。
ロースがお店の入り口から中に入ると、年末にステーキを食べたがる人がたくさんいるらしく、ステーキのステキは大混雑していた。
待合席ではステーキ待ちの家族が3組、カップルが1組、席が空くのを待っていた。
入店に気付いた店長がメニュー表を持ってロースに近付いてきた。
「いらっしゃいませ……っておまえか。おう、ちょうどよかった、ちょっと働いていけよ。とりあえず皿を洗ってくれりゃあいいからよ。ステーキが迷い込まないように注意しといてやるよ」
「すいません、僕ほどの人間を働かせるのはもったいないですよ」
「もったいなくねえよ! 見てわかんだろ? 猫の手も借りたいほど忙しいんだよ」
「すいません、牛の手じゃダメですか?」
「どっちだっていいよ。つーか、牛に手なんかないだろ。まあ、猫にもないけどな。しかし、なんでこんなに混んでるんだろうな。宝くじでも当たったのかって話だよ」
「す、すいません、なんでそのことを知ってるんですか」
PM 1:15
ステーキのステキ店内
カランコロンカラン。
ロースがお店の入り口から中に入ると、年末にステーキを食べたがる人がたくさんいるらしく、ステーキのステキは大混雑していた。
待合席ではステーキ待ちの家族が3組、カップルが1組、席が空くのを待っていた。
入店に気付いた店長がメニュー表を持ってロースに近付いてきた。
「いらっしゃいませ……っておまえか。おう、ちょうどよかった、ちょっと働いていけよ。とりあえず皿を洗ってくれりゃあいいからよ。ステーキが迷い込まないように注意しといてやるよ」
「すいません、僕ほどの人間を働かせるのはもったいないですよ」
「もったいなくねえよ! 見てわかんだろ? 猫の手も借りたいほど忙しいんだよ」
「すいません、牛の手じゃダメですか?」
「どっちだっていいよ。つーか、牛に手なんかないだろ。まあ、猫にもないけどな。しかし、なんでこんなに混んでるんだろうな。宝くじでも当たったのかって話だよ」
「す、すいません、なんでそのことを知ってるんですか」