「誰が女王様だ。これはな、年末ビッグ宝くじだ」


「ちょっとちょっと、テンチョー女王様。フィギュアだけじゃなくて、ギャンブルもイケたのかァい? アハハ」


「誰がテンチョー女王様だ。俺の50%はギャンブルで出来てんだよ。もう50%は就活魔女だがな。この宝くじが1億円くらい当たってくれりゃあなあ。なあモテぬ男、もし当たったら、おまえならなに買う?」


「ちょっとちょっと、テンチョー店長。そんなの愛に決まってるじゃないかァ。アハハ」


「バカ野郎、愛は金じゃ買えねえんだよ。他のにしとけ、他のに」


「ちょっとちょっと、テンチョー店長。テンチョー店長ならなにを買うんだァい? アハハ」


「俺は『就活魔女がやってきた』の原作だな。今テレビでやってるのは、原作とはまったく違う話らしいんだよ。元になった携帯小説があるらしいんだが、それを1億円払ってでも読んでみてえな。おい、新人。おまえならなにを買う?」