「ところでさ、ずっと思ってたんだけどさ、」



「うん。」



「髪、染めたでしょ!」



「あっ、うん。染めた。似合ってる?」



「うん。すっごく。もっと前から染めてたらよかったのに。」



「そう。ありがとう。」



「そういえば、…」



話をしてる間にあっという間に二駅過ぎ、私達は電車を降りた。



そして、歩き出した。



私達の住んでる住宅街は歩いて10分の所にある。



「それでさ、…」



「七海ちゃんでしょ?七海ちゃん!」



と声がしたかと思ったら、軽く肩をたたかれた。



「私だってば、久しぶりに声かけた!」



「姉ちゃん!」



「祐希ネエ!」



そう、祐希ネエだった。



祐希ネエとは祐希ネエが働きだしてからあまり会うことがなかった。



だから、私はうれしくなって、さらにテンションが上がった。