公園のベンチに、淳司と二人で座った。

「フラれ…ちゃっ…たよ。」


そう一言だけ呟いた。


溢れる涙が、そのまま膝の上に落ちた。

「頑張ったな…未知留。」


大きく骨ばった淳司の男の手が、私の頭の上に乗って、そのまま撫でてくれた。何度も何度も…。


その優しさが心にストンと落ちて、冷えた私の心を温めた。