間抜けであり
急いでます風な
足音の主は



くららの脇を
光の速度ぐらいの早さで
駆け抜けていった。






両目をぱちくりさせていた
くららだったが



すぐさま我に返り



視線の先にいる
オレンジ色に染まった
髪の色の
男子生徒に
しばし注目。






小柄な身体で
軽快に
リズムよく
二段跳びしながら



せっせと階段を
上っている。