そして全校集会で眞辺先輩を観察。



放課後は、かっこいい先輩たちの話で盛り上がった。


いつもより少し遅くまで教室で話してから、急いで帰る。

私たちは電車通学なので、駅までは自転車で帰らなきゃいけない。


『あ~~疲れた!!』


「今日の数学、超眠くなかったぁ~??」


そんな話をしながら自転車置き場まで向かう。




「あれ、眞辺先輩たちじゃない?
あ、金本先輩もいるし!」



眞辺先輩は今日も部活の帰りだった。なんかあたし、最近ついてるかも。





それから3日間は、毎日先輩を見かけた。
ただキャーキャー騒いでるだけだったはずが、いつの間にか、いつも先輩の姿を探すようになった。



私の中で、確実に先輩の存在が大きくなってたんだ。


少しだけでもいいから、先輩に近づきたい。
先輩のことがもっと知りたいって思った。