「「…でかぁ」」

「さぁ、行こう。君達は5階だよ」

なんや知らんけん、すごいわぁ…。
上に縦長やわ!

ずっと上見とったら首が痛なるな…。

「何しとるんや鈴!!置いてくで!!」

「あっ!待ってや響!!」

響が相沢さんと一緒に先に行きよる!!

相沢さん、なんで鈴ちゃんを置いて行くんやぁ~~!!

「はい、これ。このマンションに入るにはこのカードが必要なんだ。ついでに響君と鈴ちゃんの家の鍵にもなるから、無くさないように!!」

そう言うて相沢さんはウチと響に一枚ずつ鍵をくれた。

…ふ~ん。この薄っぺらいのが家に入るための鍵になるんか。

不思議やなぁ~。

チラッと響を見ると、ウチと同じようなこと思っとるらしく、不思議な顔しとるわ!

これは、かなりのマヌケ面やな!!

「…ブッ」

「…鈴ちゃん、何見て笑っとるん?一応、双子なんやから何を見て笑っとるんか分かるんやで!?」

「ハイハイ!ほな、相沢さん!行きましょか!!」

ウチは相沢さんの腕をとりマンションの中に入る。

マンションの入り口の所にある機械に鍵を見せる。

「ドウゾ。ナカニオハイリクダサイ。ゴカイニナリマス。」

機械が喋っとる!!

「どうしたんだい?二人共」

「「何でもありません!!」」