「ふふっ。響くんにあんまり意地悪しないであげてね?響くんも一応、心配してたんだから」

「…なんで志穂には全部分かるんや?」

「なんかそんな顔してたから。相沢くんのことしっかりね、鈴」


そんな顔ってどんなやねんっ!

最後の方はウチにしか聞こえないような声で志穂は言うた。

志穂にはウチでもかなわんな。
全部知ってそうやし、見透かしてそうや。

おっとりしとるようで実は腹黒かったりしてな♪
ま、それはないか♪


大会まで練習頑張ろうね。と言いながら志穂は自分の席に戻って行った。