ガラッと勢いよく保健室の扉を開けた。

「鈴!!」

「…響君。亮」

泣いとる志穂ちゃんと、

「…………」

相沢がおった。

んで鈴はベッドで眠っとった。

「…とりあえずは大丈夫ね。軽い脳震盪を起こしただけみたいだし。安静にしてれば直に目が覚めるわ」

保健室の先生が鈴を診ながら言うた。

「…そうか。ったく、心配かけさせよって」

「まぁ、良かったじゃーねか!」

ポンッと亮が肩に手を置いてきた。

「…せやな」

「…良かった。鈴」

ホッとしたのかまた志穂ちゃんは泣き出した。

「…じゃあ僕はこれで」

そう言うて相沢は保健室を出ようとした。

「待てや!!…その、ありがとな」

「…別に」

俺とは対照的に静かに出ていった。

相沢って意外にいい奴やな!!
無愛想なだけで★☆

んで鈴の様子見ようと後ろを向いたんや。

そう、向いたんや。

向いたら……志穂ちゃんと亮が抱き合っとった。

おめめパチクリや★☆

…まぁ、二人は恋人なんやし、志穂ちゃんは泣いとるし、別にいいとは思うんやけど、


…ここでイチャつくのは止めいぃ!!!!
恋人がおらん俺にわざわざ見せつけんな!!!!