にしても、意外や。

相沢さんの息子はホンマに元気のない奴やな。

せやけど、顔は似とるわ。
俺は教室に入って席につくと、相沢 拓斗を観察した。

「よぉ~。席つけ、お前らぁ~!」

清水が教室に入って来て、教卓の前に来る。

なんや、清水の授業かいな…。
つまらんな…。

「この時間は来週にある、スポーツ大会のチーム分けだ!!じゃあ、高橋!後は頼む!!」

おいおい!!それでいいんか!清水!!
お前の授業とちゃうんかい!?

すると、隣りにおった高橋さんが教卓に向かった。

「…では、先生に変わって私がチームを決めたいと思います。女子はバレーボール。男子はバスケットになります。」

…高橋さんのがなんか先生っぽいな。
清水なんて立ちながら寝とるし…。

どっちが先生なんや…。
ちゅーか立ちながら寝るって、器用なことすんな清水…。

「女子は女子で。男子は男子でチームを組んでください。」

“ワイワイガヤガヤ”

みんな、友達同士で話合っとる。

「よぉ!響!チーム一緒に組もうぜ!!」

ぼ~っとしながら教室内を観察しとった俺に亮からのお誘いがきた。

「そりぁもう!!喜んで!」

誘われるって嬉しいな★☆

鈴は志穂ちゃんと一緒みたいや!

「亮はバスケ、得意なん??」

「あぁ!!ちなみに俺、バスケ部だぜ!?」

「そうなん!?」

「バスケ部主将だし」

すげー!!亮すげー!!