「へぇ~アイツか」

「相沢君かぁ」

「2人共、たっくんのこと知っとるん??///」

………………。

俺達の間に沈黙が流れた。

知っとるん??って志穂ちゃんと亮は少なくとも同じクラスやし、二年間は一緒の学校におったんやで!?

…アホや。
やっぱ鈴はアホや。

「…えっえ~とι」

「あぁ。俺は三年間同じクラスだったし」

「ちゃう!!そうやのうて、たっくんのどんな事知っとるんかって聞いたんや!!」

あぁ、そぉいう意味ね。
逆ギレ気味に鈴がそう言うた。
ちゅーか、あんな言われ方やと誰でも勘違いするわッ!!!

「どんな事って…。とりあえずアイツ金持ちだよな」

「そうだね。だって相沢君のお父さんってこの学園の理事長でしょ?」

「そうだったな」

「「……は??」」

相沢って…理事長って…
あの人しかおらへんやん!!

俺らの家とか学園の編入とかしてくれた、智也さんやん!!

「なっなぁ!!その理事長って相沢 智也さんっちゅう人か!?」

「あぁ。そうだ」

「鈴、よく知ってるね」

…衝撃の真実や。
あんな優しい人の息子はあんな無愛想な奴やったんや…。

“キーンコーン”

「あっ!!昼休み終わっちゃった!!」

「教室、帰るか」

「行くよ、鈴!!響君!!」

「…あっ!待ってぇなぁ~志穂!!」

…俺、ほとんど食うてへんやねんけど。
ちょっと皆さん!!置いて行かんといて!!
ちっと飯食わして!!

…………………。

嫌やぁ~~~~!