それからなんとか助かったウチは、響を助けに行った。

囲まれ過ぎや!!
困るんやったらちっとはナンパやめんかい!!

それでも助けに行くウチって、優しいなぁ~…。

「響!授業行くで!!」

「行こう、響君!亮も!!」

亮??誰や?

「おっ!!鈴!…と誰や?」

「はじめまして!宮野 志穂です★☆よろしくね!!」

「あぁ!!よろしゅうな★☆」

「早速、仲良くなってるよ。志穂らしいと言えば志穂らしいな」

「亮!!」

「なぁ志穂。誰や?ソイツ」

さっきから気になっとったウチは志穂に聞いた。

響も気になっとったようで、ウチと同じように首を傾けとる。

ちゅーか、マネすんなやッ!!!

「あのね、亮は…」

「とりあえず、移動しながら自己紹介するよ。…ここじゃしにくいし」

そう言うて亮っちゅう奴は辺りを見回す。

ウチと響も同じように辺りを見回す。

…うん。ホンマや。
さっきまで響の周りを取り囲んどいた女の子たちが、すっごい顔で睨んどる。

怖ッ!!

ちゅーこって、今は四人で廊下を歩いとる。

「俺は遠山 亮。よろしくな」

「「よろしゅうな★☆」」

ムッ!!

「「かぶんなやッ!!」」

「「マネすんなッ!!」」

「あっはは★☆響君と鈴息ピッタリ!!面白い!!」

「賑やかだな」

言い争いをしとったら志穂と亮がそう言うた。

ちゅーか、二人いい雰囲気やな。

「「二人って付き合っとるん?」」

思い切って志穂にそう聞いたら、また響とかぶってもうた。

「「せやから、かぶんなッ!!」」