「東堂 鈴や!!響とは二卵生の双子や!!ウチも女の子、男の子両方とも仲ようしたってな!!」

えらい元気出たなぁ…。

さっきまで死んだような目しよってからに。

「よし!!じゃあ高橋!!」

高橋と呼ばれた人がゆっくりと席を立つ。

…なんや、えらいべっぴんさんやな。

長く黒い髪がまた似合うとる。
知的な感じがする美少女やわ。

さっきとは違うドキドキがする。

なんや?この感じ…。

「お前、委員長だったな?東堂兄妹の面倒見てくれ。お前らも、わからんことがあったら高橋に聞け!!」

「よろしく。委員長の高橋 智香です」

そう言うて高橋さんはまた席に座った。

「席はぁ~響が高橋の隣りで鈴が相沢の隣りだ!」

俺と鈴は清水が指す場所をジッと見た。

俺は高橋さんの隣りで真ん中の列の一番後ろや。

…まぁまぁ、やな。

鈴は………。

朝の嫌なクール君の隣りやん!!

しかも窓側の一番後ろという、いいスポットやん!!

ええなぁ…鈴。

チラッと鈴を見ると…
顔真っ赤やん!!

「…ハァ」

鈴に気づかれんようにため息を吐き、指示された席へと移動する。

「高橋さんやったっけ?東堂 響や。よろしゅうな!」

「…どうも」

…………………。

エッ??会話もぅ終わり??

べっぴんやけど、なんか絡みづらいわぁ~。