「さいでっか。ほら鈴!挨拶位しぃや!たとえ、鈴が嫌いな暑苦しいやつでも!」

「……エッ?」

「…東堂 鈴や」

「なぁ東堂!俺って暑苦し…「なぁ先生!!ウチが今から行くクラスにクールな奴おる!?」

先生が喋っとるのを途中で鈴が遮り喋りだす。

可哀想やな…先生。
…つーか、自分暑苦しいのわかっとたんや。
ツラいな…。

「…あぁ。いるにはいるが」

「ホンマ!?」

「あぁ。それより、東堂。俺ってほんと暑苦…「よし!!清水!!響!!早よ行くでぇ~~!!」

…ことごとく無視しよる。

堪忍な!!清水!!こんな妹で…。


職員室を出て、これから俺達が最後の1年を過ごす教室に向かう。

さっきからキモイほどに鈴がご機嫌や。

クールな奴がおるかって清水に聞きよったし。

何考えてるんや?

気になったさかい、清水に聞こえん声で“どないしたん。えらい機嫌ええな?”

って聞いたら、なんとビックリ!!

“朝の人を探しとんねん。もしかしたら同じクラスかもしれへんやんvV”

だってvV

…ハート飛ばすなや!!
移ってもうたやんけ!!!

そんなこんなでやっと俺達のクラス、3ーG組についた。

「じゃあ俺が呼ぶまでここで待機だ」

そう言うて清水は先に教室に入って行きよった。

「今さらながら緊張してきてしもた」

ヤバ~~!

響君、ドッキドキや★

だってだって!!
教室、めっちゃ騒いどるで!?

しかも、俺らの話も聞こえるし!!

「東堂兄妹、入っていいぞ!!」