「アイツらは俺みたいなヤツの気持ちなんて分かんねーんだよ」 アイツら…きっとさっきの教師達だろう。 あたしだってその気持ちは分かる。 生徒指導の先生にも信じてもらえなかった、それが憎しみに変わるんだって事を。 けど暴力を振ってるのはいけない事なんじゃないの?… 「わりぃ、もう帰るわ」 その日の悠里くんは、上着を羽織らず白いTシャツで帰ってしまった。