友達同士でダブルデートするって、

まぁ、ありだけどよ。


俺は、ラッキーだとしても

花梨の気持ちはどうなるんだ?


「花梨ーーー??いいよね???」


真紀は花梨の頭をこつんと叩いた。

花梨はニコって笑った。


きっとそれは、

誤魔化しなんだろうな。


本当は、嫌だったりして。


あぁぁぁぁぁーー!!!!!!!!!!!!!


俺はなんてネガティブなんだよ!?


「行く!!」


花梨の少し高い声が教室に響いた。

放課の教室のうるささに、

花梨の声はかき消されてしまったが、

近くにいた俺達には聞こえた。


行くって、行ったよな??

今。


ぃぃぃぃぃよっしゃぁ!!!!!

俺は心の中で大きなガッツポーズをした。