「安心した!」



「え?」





あたしはお腹をおさえていた手を解き、顔を上げた。



「最近、悲しそうな顔していたから……心配してたんだ。」



佐伯君にもばれてたんだ。
あたし、顔に出してるつもりなかったんだけどな……



「そうだった……?」



少し笑って答える。