「なんかしちゃったかな、あたし。提出物あったっけ?」 あたしは必死にファイルの中をあさる。 「違うよ、俺がクラス委員だからって……」 あたしはホッとした。 「なんだ、びっくりしたよ。」 あたしと佐伯君は、しばらく笑い声を立てていた。 そういえば、最近はこんなふうに笑うこともなかったかな?