そっと、1年F組を覗く。 そこには、机に1人、ポツリと座る、立宮君がいた。 苦しそうに顔を歪ませている。 その奥には、1年から3年までの生徒達が騒いでいた。 「図書館だ!」 廊下の先から声が聞こえたから、あたしは、急いで柱の影に隠れた。