「あ゛～！なんかムカつくんだよ、なんつーの？」



「ヤキモチ！」



「はっ？ちげーし！」



パッと振り向いたツバキの顔は、真っ赤で、すごく可愛かった。





なんだかんだ、ツバキは大事にされてるし、嫉妬なんてしない性格だと思っていたのに。



「ツバキ、かわいい～！」

「るせぇよ、ちげーって言ってるだろ！」



ひとしきり笑ってから気付いた。

さっきまでの嫉妬心が消えていることに。



ツバキは、立宮先生中心で物事を考えるようになったんだね？

だから、立宮君のことも気にするんだ。