「……ン!………レン!」 ───パチンッ─── 「スイレン!」 「わっ!」 頭のすぐ上で手が叩かれた。 びっくりして顔をあげると、教室にはもう誰もいなくて、 目の前には綺麗な金髪。 ───ツキン─── なんて不謹慎な…… 親友の金髪をみて胸が痛むなんて。 あたしの顔を覗き込んで、ナデシコは頬を膨らませた。