「立宮弟に、女ができたらしいぜ!」 クラスの話題はこればかり。 立宮君の名前がでるせいで、正直なあたしの耳は会話をとらえる。 「1年のよ……」 年下なんだ。 クラスのサキとかじゃなくて良かったかも。 「えー?!あたしがダメなのに女作ったの?!」 あ、サキだ。 あたしは これで良いんだ と思って、シャーペンを動かし始めた。