しばらく黙っていたあたし達の沈黙を破ったのは、立宮君。



「スイレン、髪…染めた?」



指先に絡められたあたしの髪…

肩くらいまでしかなくて嫌だったけど、今はそれに感謝。

あたしの髪をもてあそぶ立宮君の手が、時折あたしの首に触れる。



「どうしてわかったの?
ツバキもナデシコも気付かなかったのに」

そう。
今日は2人とあまり一緒にいなかったから、仕方ないけど、気付いてもらえなかった髪色の変化。



立宮君に最初に気付いてもらえるなんて、嬉しすぎる……っ