いないな……



やっぱり、ダメだな。

あたし、立宮君に、少しでも近づいていたつもりだったのに…





───ガラ───



「?」

足音がして、すぐにドサッという音もした。



少し奥の棚に顔をのぞかせると、荒く息をしながら、本をかぶって横になる立宮君が見えた。



うなるような声がして、そしてすぐに静かになった。





寝ちゃったのかな??