「弘樹くんってスポーツ万能だねっ!!見直したわ!!」

「いってぇ!!叩くなよ!!」

「ごめん、ごめん!!いつもの癖で…。」

「まぁいいわ。つーかさ、聞きたいことあんだけど、いい?」

「もちろん!!」

「なんで俺に話しかけてきたわけ?」

「なんとなく?弘樹くんってクールでかっこっいいけど近づきにくいって感じじゃん。でも本当は優しい人なんじゃないかなって思ったから。」

「俺、優しくなんかないよ。」

「ううん、優しいよ!!だって私、弘樹くんの優しい顔知ってるもん!!」

「はっ?」

「私、妹がいるの。10歳離れた。1年前、私の妹を探すの手伝ってくれたでしょ?」

「1年前…。あぁ、デパートで。」

「そう!!ずっとお礼言いたかったんだけど、名前わかんなかったから。あのときはありがとね!!」

「別に…。」

「じゃあ後でね!!」

「あぁ。あっ、ちょっと待って!!」

「ん?」

「メアド交換しねぇ?」

「うん!!する!!」

「じゃあ行くわ。」

「うん!!またね!!」

何やってんだ?
メアド聞いちゃったよ。
どうした?俺。
今まで彼女だっていたことあるし、それなりにやることはやってきたのに、なんかよくわかんねぇ。