水奈さんも色々大変だな。

「ちょっと、離して!!」

んっ?どっかで聞いたことのある声だな。

「いいじゃん!!」

保健室から聞こえるな。
ちょっと行ってみようかな。

あそこのベッドだけカーテン閉まってる。
怪しすぎる…。

「小久保くん、やめて!!」

げっ!!小久保先輩だったのかよ。
帰ろうかな。

「やめねぇ。水奈は俺のだから。」

水奈?
やばい!!これはやばい状況!!
どうする、俺!!
まず助けなきゃ!!
どうやって助ける?

「ちょっと、先輩、何やってるんですか?」

「邪魔すんな。今取り込み中。見ててわかんない?これから何するか。」

「だから止めに来たんですけど。姉貴なんですよ、水奈は。」

「はぁ?だから何だよ。」

「姉貴、嫌がってるんで、やめてもらいますか?」

「いやだね。水奈が悪いんだよ。こんなとこが赤くなってんだから。ほらここキスマーク。だから、俺がこれから消毒すんの。」

「もう、先輩どうなっても知らないっすよ?」

「勝手に言ってろ。」

ひとまず俺は保健室を出て、ある人に電話をした。