「ただいま~。」

「おかえりなさ~い!!」

「おかえり、お兄ちゃん!!」

「ただいま。音葉、今日も学校楽しかったか?」

「うん!!あっ、音葉、宿題するの忘れてた!!」

「夕食できたら呼ぶね!!わかんないところがあったら、ママに聞きなさい!!」

「うん!!ママ頼もしいねぇ!!じゃあ後でねっ!!」

「はーい!!頑張ってね~!!」

「水奈さん。」

「んっ?」

「いや、なんでもない。」

「何それ~!!逆に気になる!!聞きたいことあるなら、言っちゃった方が楽だよ?」

「うん…。あのさ。」

「うん。なに?」

「交流会ってどんな感じだった?」

「もうそんな時期かぁ!!すっごく楽しかったよ~!!クラスみんなでバーベキューしたり、海で泳いだり、プールで泳いだり、美ら海水族館行ったり、とにかく最高だったよ~!!」

「そうなんだ。」

「楽しんできなね~!!あっ、お土産忘れないでね~!!」

「うん。」

やっぱり聞けなかった。
小久保先輩とどんな関係なのか。
父さんに知られる前に早く対処しなきゃ。
本当に手の掛かる親だ。