学校が終わりそのまま家に帰った。
「ただいま。」

「「おかえり!!」」

家には音葉と水奈さん。
まだ4時か。部屋でDVDでも見るかな。

「夕ご飯の用意出来たよ!!」

「あれっ?父さんは?」

「今日は7時くらいになるって。」

「「「いただいまーす!!」」」

「どう?」

「ママの料理最高!!」

「ありがとう!!音葉ちゃん!!」

「ただいま!!」

「「「おかえり!!」」」

「ご飯にする?それともお風呂にする?」

「水奈にする!!」

「ゴッホ!!」

思わずむせちゃったよ。
おいおい、思春期の男の子と小1の女の子の前で、何言っちゃってんだよ!!

「やだな~!!礼二さんのエッチ!!」

「可愛いなぁ、水奈は!!本当食べちゃいたい!!」

気持ち悪い…。父さん、最高に気持ち悪い。

「ねぇねぇ、お兄ちゃん。」

「んっ?」

「ママは食べ物じゃないよ。なのにパパ食べるって言ってた。どうやって食べるの?」

「ゴッホ!!ゴッホ!!」

無邪気な妹よ、お前はまだ知らなくていい世界があるんだよ。

「お兄ちゃんもわかんないな~。」

「そっか。」

「とにかく食べようか!!」

「うん!!」

焦った、マジで焦った。
父さん、やらかしてくれますね。