「うううっっ?」
私は頭の痛みと共に目を覚ました。
「ここは・・・?」
辺りを見回すと、そこは保健室の様だ。

あれは、夢?  だよね・・・。
なんとなく思いだしたせいか、
あのときの傷が痛む。


その時、ガラっとドアの開く音がした。
見てみると、美春であった。
私は何故かわからずに寝たふりをした。

すると、美春がこっちへ向かってきた。
私は、ドキっ、ドキっ、胸の鼓動が止まらなかった。
理由は、怖い、たった、それだけ。
どうしよう、それだけが私の頭をよぎる。
・・・・・。??
どうしてココまで気にするか??   
だってさっき男子が言っていた、
「おまえ、櫻木をイジメたんだって?」
そう、これだけ。
もちろんしてない、そう、一言述べればいいのに、私は心が狭いせいか、無理。

どき、ドキ、doki・・・。
鼓動が鳴り響く。


「奏、」
美春の声がする。
怖い、怖い、怖い。
なんで、美春には「怖い」という感情しか浮かばないの??

「・・・。さっきは、楽しかったよ。これからも、ヨロシクネ。」


それは、怖く恐ろしい、すさまじい声であった。




私は、もう戦わないといけないようだ。