「あ、奏ー。」
親友の美春が私に声をかけた。

今日は、中2のクラス発表。
わたし、山中奏。おっちょこょいのフツーの女子。
そして、この子はあたしの友達、櫻木美春。かわいくておしとやか。でも少し裏がある子。

「ねえ、何組?」
そう聞かれたので、私は
「2組。」
すると、
「えー。私は1組・・・。」
そう美春は告げた。

そうか、離れたのか・・・。
私は心の中で思った。

美春とは幼稚園から同じで、家も近く、親も仲良しなので、すっごく仲良しだった。
なんでも同じだったので離れるのは新鮮だった。

「じゃあね。」
そう美春に告げた。


でも、この別れが・・・。
・・・。けれど、それは、嵐の幕開けでしか無かったのだけれども・・・。



そして、後ろでは美春が、恨み笑いしていたのを、奏は、知らない・・・。
                                    <続く>