「このごろわたしの人生おそわれてばっかりよ」 ここまでくれば と思ったが向こうに奴の仲間が また細い道をぬけていくが また道戻る とにかく走った まるで悪夢のように 足音を聞くたび冷や汗がたれる やっと奴らを引いてデパートの屋上まできた 「こわいよ」 たぶんゆみの顔はとても怖がってるに違いない すると屋上の扉が開いた音がした おそるおそる振り返った