こんなにそばで、花火が上がっているのに、

音も

光も

気にならないぐらい

二人の世界。




ずっと我慢してきた思いが、爆発した。





「私、あんなきれいな人には、かなわないと思った。
成海くんがきれいな人と一緒にいるのを見て、

私なんかより、ずっとお似合いに見えた。

成海くんと同じ塾ってことは、頭もいいんだろうな…って。

私なんか…成海くんの隣にいる資格あるのかなって。



成海くんの彼女でいる自信ない。

不安なの。

すごく不安なの」





成海くんを見つめながら、話した。