「美音…?」

成海くんはのぞきこむように私を見た。



「無理すんな…。」


成海くんは私の手を握りかえした。





「無理なんかしてない」




私は成海くんを見上げた。




「美音…そんな事言うな」


成海くんは、私のブラウスのボタンをしめだした。




私はその手をつかんで止めた。







「美音。

俺は美音を大切に…」



ブブ−−−


その時、外で車の音がした。





私は掴んでいた手を離した。