珪の勢力は大きくない。
大将に当たる王都を落とせば、鎧である周辺都市も滅びよう。

間諜に探らせた情報では、珪に兵糧は少なく、篭城戦に堪えられるかも、周辺から援軍を呼べるかも分からないという。

これが玲のような国であったなら、この戦法はただの愚かな策に過ぎない。
王都を攻めても、周りから援軍は大量に来るだろうし、兵糧も無尽蔵と言ってよい。それでは攻めた側の兵糧は間違いなく尽きる。