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「――お前は、それでどうなんだ」

「え?」

粥を啜った春鈴に、漣犀が間抜けな返答をすれば、軽く拳固が飛ぶ。


「戦だ」

殴られた頭を軽く摩りながら、漣犀は答える。

「大分慣れました。もう、割り切ってしまった――やっぱり駄目だとは思うんですけど。未だに、飛び散った血とかを見るのは気持ちいいとは言えませんけど。―でも俺が戦わないと、血すら枯れ果てた餓えた貧民を、渇いた死体を見ることになりますから。戦うことは悪ではないと言い聞かせて、戦場を駆けております。…情けないと笑いますか?」


春鈴は椀を置き、いや、と言った。