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「どうした、呆として」

現在、漣犀は染近と言う将軍の隊で働いている。以前―…漣犀の初陣で、奇襲返しを提案したあの男だった。暗殺部隊と騎馬隊、二つを指揮する程の力量である。

漣犀は騎馬隊の一員だった。

訓練を終えて兵舎に戻ると、戦友と呼べるであろう男が話し掛けてきたのだった。

彼の名は邑丁(ﾕｳﾃｲ)、という。熟練した者がなるべき暗殺部隊では最年少である。
若いもの同士、惹かれる物があったのだろう。戦場でも、最近は任務の直前まで談笑することが多かった。