『お兄さんは強い。両親を亡くして、戦争を止めよう、自分一人の力でも貸そう、そう思ったんだから。
俺は現実なんか見たことが無かった。非力な自分に、諦めていた。俺なんかじゃ、何も変えられない。せいぜい上の人間を篭絡することくらいだろ?出来る事って言ったら。
だから、【戦争のせいで】という言葉で逃げていただけだ』
その瞬間だったのだろう、少年の中に小さな炎が燻り始めたのは。
『いつか俺が』
俺は現実なんか見たことが無かった。非力な自分に、諦めていた。俺なんかじゃ、何も変えられない。せいぜい上の人間を篭絡することくらいだろ?出来る事って言ったら。
だから、【戦争のせいで】という言葉で逃げていただけだ』
その瞬間だったのだろう、少年の中に小さな炎が燻り始めたのは。
『いつか俺が』