『お兄さんは何をしてるの?』
一夜を過ごした男は軍人だった。
端正な顔、まだ若い、十も歳が離れてはいないであろう男の身体。
組み敷かれる苦痛と、甘美な快楽。
『そうだ』
寝台に横になったまま、彼は答える。
『人を殺す?』
純粋な問いを投げると、彼は痛いほどに少年を抱く。肌を濡らす冷たい雫。
『そうだ』
どうして泣く?そう問いを投げる。
『怖いんだ』
彼は、現実から逃げてきたのだ。この、娼館に。また、漣犀という少年に。
一夜を過ごした男は軍人だった。
端正な顔、まだ若い、十も歳が離れてはいないであろう男の身体。
組み敷かれる苦痛と、甘美な快楽。
『そうだ』
寝台に横になったまま、彼は答える。
『人を殺す?』
純粋な問いを投げると、彼は痛いほどに少年を抱く。肌を濡らす冷たい雫。
『そうだ』
どうして泣く?そう問いを投げる。
『怖いんだ』
彼は、現実から逃げてきたのだ。この、娼館に。また、漣犀という少年に。