『い、井上凌!?』

玄関の目の前には井上凌が立っていた。

『遅せぇんだよ。俺を何分待たせるつもりだよ。これだから馬鹿の1人暮らしは困るんだよ。』
『あたし!別に待っててなんて頼んでないし!』
『頼まれてない』

あぁ!
どこまでもムカつくこのBOY!

『あっそ。じゃあたし行くから。』

あたしは凌を無視して学園へと向かおうとした。
………が。

『待てよ。』

凌に強い力で腕を掴また。
『な、何?』
『何って。まだおはようのchuしてねぇじゃん。』
『は?あのね、いい加減にしッん…──』

あたしの言葉は凌の口によって遮られた。

『ンッ…やめ……て…よッ』   
なかなか離してくれない凌は離すどころかもっと深く求めてくる。

口を割って入ってくる舌にあたしは腰が抜けてしまい凌に支えられている状態だ。