「ヒックっ、俺さっ」

『うん』

優しく相づちをうつ

中山さんに

話しても

大丈夫か…

変な安心感と

根拠の無い変な気持ちとが

入り混じったような

そんな

気持ちがした。

「俺さっ、今年でこの病院に来て…10年になるね」

『そうだね。あたしがちょうどこの病院に入って2年目だったね』

そっか…

あの時

中山さん

2年目だったんだ。