「それに…」


達也は目を逸らして私の首に顔を埋めた。



「ちょっ…!」


私の顔が一層、赤くなる。



「機嫌悪いのはそれだけじゃなくて…お前が男子と仲良く話してんの見たからもなんだよ」



「…そうかな?」



気にしたことなかったけど。



「そうなんだよ。だから他の男に色目使うなよ」



「―うん!」



達也が私のこと好きって言ってくれる。


それだけのことだけど凄く幸せ。



それに達也も私と同じ様に嫉妬してくれたと思ったら理不尽だけど嬉しかった。



まだ、そんなに時間はたっていないけど恋って素敵だね。



達也は顔をあげて私の髪をなで始めた。



「優羽」


達也の優しい声。


それだけで赤くなる。



そして私達は唇を重ねた。