それでも私の気持ちは止まらなかった。



「優羽!さっきからどこ見てんだよ!?俺のほうを見ろよ!」


達也は私に近づいてきた。



「いや…来ないで!!」


私が拒絶しても達也は止まらない。

いきなり私の手を引っ張った。その勢いで私は達也のほうを向いてしまった。



私の顔を見た瞬間、達也は驚いていた。



やっぱり…


だって今の私は泣いてるから。



「優羽…」


達也は私を抱きしめた。



や、やだっ…!



私は慌てて達也の体を押した。



「好きでもない子を抱きしめないでよっ!
そんなことをするから…優しくするから…

私・・・好きになっちゃったよ…」


私は泣きながらとうとう言ってしまった。